Bar.
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コラム

2024-10-01

2024年10月1日より、Barは通常営業を再開する事を御知らせ致します。

2024年10月1日より、Barは通常営業を再開する事を御知らせ致します。
過日、首の皮1枚を残して繋ぎとめた手術を終え、滞っていた頸椎の骨髄液が清流のごとく流れ出し、二十歳代の頃みたいに箸で羽ばたく蝶をつかむことにも成功しました。ボタン留めやネクタイ締めも自由自在に出来るようになり、全盛期みたいなシェーキングとステアーが復活し、円熟した味わいを醸し出す姿にて御待ちしております。

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ファイル№1『ネクタイの秘密』
皆様はバーテンダーというと、どんな格好を想い浮かべますか。
近頃、白いジャケットを着こなしたバーテンダーが多いのはカクテルコンテストの影響も少なからずあるのではないかと私は思います。
元来、バーコートというと白く薄い生地で薬剤師が着用しているような襟のない上着のことをいいました。
創業百年を超えるパリのハリーズニューヨークバーのバーテンダーは今でも、そのスタイルを守っています。日本国内でも数少なくなりましたが゛昔ながらのバーコートに誇りを持っているバーテンダーは存在します。
私が若い時分に、還暦近かった先輩バーテンダーの方いわく『バーテンダーは直接、御客様に対応するサービスマンでありながら、裏方の仕事が多い。重いケースを持ったり、水仕事もある。襟付きのジャケットでネクタイを締めるのはフロアーマネジャーや支配人の格好だ』と言っていました。
私は飲食の仕事に就いた当初から四十年近くワイシャツにベストの姿です。そして、当店Bar.が開店した当初、私は棒タイにこだわっていました。
ファションと無縁の私は私服のセンスのなさに定評があります。
そんな私がBar.開店当初にこだわった制服の秘密があります。
黒の棒タイです。蝶ネクタイでもリボンでもない棒タイです。
昭和のバーテンダーのイメージが私にはあるんです。
ところが、Bar.開店当時の1998年には、もう、この棒タイは、製造中止になっていました。
在庫が無いかと想い、都内の制服店を何件か廻っても見付かりません。
業者の方にも「そんな時代遅れの物は無い」と言われました。
かろうじて、女性用の紺色の棒タイを一つ見付けました。それを黒く塗ってみたり、黒い布を棒タイに似せて造ったりしてみました。
そんな或る日、洋裁店で何気なく見た紐の生地を手に取って・・・
「これは、昔の棒タイと区別が付かないなぁ」試しに適切な長さを購入。
棒タイとして使ってみると、私の想い描く、昭和のバーテンダーそのもののイメージになりました。
そう、実は、時代遅れのバーテンダーのいでたちを醸し出すBar.亭主の棒タイには、こんな秘密があったのです。
その後、とある御客様から開店記念日にアルマーニュの蝶ネクタイをプレゼントされたのですが、
今も私は昔ながらの棒タイ風ネクタイを身につけています。
ちなみに、棒タイの結び方をご存知ですか。先日まで私は指先のシビレでボタンやネクタイを締めるのにも一苦労でした。

Bar.
東京都港区六本木第七ヴィレッヂビル1階奥
03-3423-7577日祝休み18:30~営業

追伸、
私事ですが、新鮮な空気を吸い込み、水を口から飲み、自力でトイレに行くことが出来るのは幸せなんだと気づかされました。
現在、悩まされました手指のシビレは和らぎましたが、まだおぼつかない節があり、パーソナルコンピューターのキーボードにも指がなじまず、
ブログの書き込みやイーメールボックスに届く百件近くのメッセージへ返信できかねます旨を御容赦下さい。

by 木本 伸二