Bar.
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2025年も宜しく御願い致します。
六本木のBarの木本です。

HOBSON NAPOLEONホブソンフレンチブランデーのオールドボトル。
ボルドー地方のネゴシアン会社が主に英国向けに作ったフレンチブランデーです。
芳香な香り爽快な味わいはカクテルに使用してもラグジュアリーな演出をします。
1990年代の品物です。

ファイル№4『止まり木』
 当店Bar.を開店する時に、コンクリートやベニヤの張りではなく無垢材のカウンターにこだわりました。
 元々、バーの語源には昔、酒場に飲みに来て、店先に馬を繋ぐ横木のバーがあったという説があります。また、カウンターの下に横木を付けて、お客が足を置いて立ち飲みしたという説もあります。一番有力で自然な説が、カウンターそのものが元々、横木で客席とカウンター内を区分けするバーだったというものです。
「ブビンガーという材質なんですが、店のカウンターにどうでしょう」
 1998年5月のと或る晴れた日の午後、店の内装を行うことになった担当者が私に言いました。
 店内は板張りの床であること、腰板の高さ、カウンターの高さや幅、厚さ、バックバーのサイズに店内の色、イメージ、昔ながらのバーバーチェアー等々を具体的な数字を伝えて、設計者に私は要望を発注していました。そして、「カウンターには、お金をかけてください。無垢の材質でお願いします」と注文したのです。
 御客様は時に、苦い酒、悲しい酒を飲む事もあるでしょう。Bar.のカウンターは幾つもの物語を刻んできました。無垢のカウンターは生きています。お客様の入りや状況でカウンターは表情を変えるのです。厳密に言うと、湿度だったりで形を変えるだけなのかも知れませんが、年代を重ねたバーやカウンターは、優しく、愛すべき酔っ払いたちに語り掛けてきます。
「常連といわれる店の一つは持ってないと一人前ではない」と、年配のお客様が若い方におっしゃっていたことがあります。サラリーマンが企業戦士と言われていた昭和の時代。会社と家の間で安らげる止まり木は、心をすり減らした人たちの貴重な場所だったのです。かつて皆さん、そんな馴染みの店を持っていました。それは自分自身の体験で感じ通い続けた店や、先輩などに紹介されて引き継ぐように通い続ける店でした。
 海を渡る渡り鳥は、一つの止まり木を持っているという都市伝説的な話をする方がいます。何千キロも海を渡る鳥は、島がない時の為に、足で一本の枝木を持って旅立つのだというのです。荒海の海原に流されないように。自分を見失わないように。バーが止まり木と言われるゆえんなのでしょうか。
 このカウンターでは家族にも見せたことのない顔をしてグラスを握りしめていた人もいます。
 バーの空間は、バーチャルではないライブの世界ですから場面が変わることがあります。実は、その空間を守る事が一番大変なんです。店の事を愛してくださっている常連様でも、店との距離感を見失ってしまい近づき過ぎたり、甘えが出て毒を吐き出してしまう事もあるのです。
 止まり木のお客様にドラマがあって、店を造っていきますから。一人一人の魂に響く演出が出来たら好いんですけど。
 Bar.のカウンターを大切にしてくれる人が、お店に集まり溢れたら素晴らしい事です。
 相変わらず、当店のBar.は、いつもの風景のままで、皆様の席を空けて待っております。
 日が暮れる頃に止まり木に集うお客様方が、今夜もポツリ、ポツリと現れました。

roppongi0334237577bar で Instagram写真と動画
チャージ・サービス料無し。
Bar.東京都港区六本木5の9の14第七ビレッジビル一階奥
18:30~翌2:30日祝休み?03-3423-7577亭主・木本伸二
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/index.html
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/drink.html
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0334237577/food.html
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by 木本 伸二